
シミ取りレーザー後のダウンタイムでは、さまざまな症状が発生する可能性があります。
その期間は症状によっても異なります。
そして、適切に対処・ケアできなければ、色素沈着や肌トラブルに発展するかもしれません。
本記事では、シミ取りレーザー後のダウンタイムの症状や、治療後のケア方法について解説します。
正しいケア方法を身につけ、トラブルのない生活を送りましょう。
シミ取りレーザーのダウンタイムの症状とは?
シミ取りレーザー後には多くの場合、ダウンタイムの症状が現れます。
ダウンタイムとは、シミ取りレーザー後に生じる皮膚の痛みや赤み、腫れやかさぶたが回復し、通常通りの生活に戻るまでの期間のことです。
症状によって、施術直後から数時間でダウンタイムが始まり、1週間以上継続する場合もあります。
そのため、営業職や接客業、など人と会う機会がある方は、影響がでる場合があります。
シミ取りレーザーの施術をする場合は、そういったことを考慮したうえで、施術を行うことが重要です。
また、症状ごとに注意すべきポイントやケア方法が異なるため、理解しておくことが大切です。
以下が、症状ごとのダウンタイムの期間と症状ごとの詳しい説明になります。
事前に把握しておき、計画的に治療を行いましょう。
症状 | 期間 |
---|---|
ヒリヒリした皮膚の痛み | 施術直後~数時間後 |
赤みや腫れ | 施術直後~数時間後 |
かさぶた | 1週間〜10日間後 |
シミが濃くなる(炎症後色素沈着) | 3ヶ月〜6ヶ月 |
ヒリヒリした皮膚の痛み
ヒリヒリした皮膚の痛みは、レーザーにより照射箇所が軽いやけど状態になることで起こります。
施術直後から数時間の間、熱を持ったようなヒリヒリした感覚が続きます。
痛みが気になる場合は、施術を受けた箇所を保冷剤や氷水で冷やしたタオルで冷やすと、痛みがやわらぐことがあります。 その際は、くれぐれも冷やしすぎに気を付けてください。また、鎮痛作用があるパックを活用すると効果的です。
多くの場合、施術後数時間から長くても2日程度で落ち着きますが、もともと肌が弱い方や敏感な状態の肌は、赤みや痛みがでやすい可能性があります。
痛みが気になる場合は、事前に肌への負担が少ないレーザーにしたり、出力を調整してもらったりするなど、医師に相談するのがおすすめです。
赤みや腫れ
赤みや腫れもまた、皮膚の痛みと同様に照射部位の炎症により起こります。
施術直後から症状がでる可能性がありますが、多くの場合一定時間が経過すれば治ります。
ダウンタイム中は患部をこすらずに過ごす必要があります。
症状がひどい場合は、保冷剤や氷水で冷やしたタオルで冷やすことをおすすめします。
赤みが1週間以上続くこともありますが、ほとんどの場合は自然に収まります。
赤みがでているということは、レーザーがしっかりと届いているということでもあるため、正しいアフターケアをして過ごしてください。
また、場合によっては皮膚表面が水ぶくれのようになることもあります。
万が一、ミミズ腫れや水ぶくれが起きた場合は、速やかにクリニックを受診してください。
かさぶた
シミ取りレーザーの影響で、シミのもとになるメラニンが破壊されます。
破壊されたメラニンは、肌のターンオーバーによって皮膚の表面に発生し、かさぶたになります。
かさぶたには、ケガのときと同様に皮膚を保護する役割があります。
かさぶたができないと感じる方もいるかもしれませんが、シミ治療後のかさぶたとは、茶色や黒色をした薄い膜のような状態のことを指します。
施術後、1週間〜10日経過すると、自然に剥がれるため、それまでは決して刺激しないようにしておきます。
かさぶたは非常に脆いため、無理に剥がそうとすると、皮膚トラブルの原因になるので注意が必要です。
かさぶたが取れると同時に、レーザーにより分解されたメラニンも剥がれ落ちてシミが消失します。
シミが濃くなる(炎症後色素沈着)
シミ取りレーザー後、1ヶ月が経過すると、シミが濃くなる場合があります。
これは、炎症後色素沈着という反応で、戻りジミとも呼ばれることがあります。
炎症後色素沈着は、もともとあったシミとは異なり、レーザーで肌細胞が刺激されたり、破壊されたメラニンが体外へうまく排出されなかったりすることで起こる症状です。
肌のターンオーバーにより徐々に収まることがありますが、悪化してしまうと跡が残る恐れがあります。
ハイドロキノンやレチノイドなどの外用薬を塗布することで、3ヶ月〜6ヶ月程度で症状がやわらぎ、薄くなっていきます。
万が一、1年を超えても残っている場合は、再施術を必要とする可能性もあるためクリニックへ相談が必要です。
ダウンタイムはいつまで?シミ取りレーザー後の経過
シミ取りレーザーは術後から約2週間程度ダウンタイムが続きますが、段々と症状が改善していくことがほとんどです。
術後の経過を知っておくことで、ダウンタイム中も1人で落ち着いて過ごすことができ、順調な経過をたどっているか知ることができます。
術後日数 | ダウンタイムの症状 |
---|---|
施術直後 | ・軽いやけどのようになる ・ヒリヒリとした痛み ・赤み |
2~3日後 | ・赤みや痛みが治まる ・水ぶくれになる |
1週間後 | ・かさぶたができる ・肌が乾燥したような状態になる |
10日~2週間後 | かさぶたが自然に剥がれる |
1ヶ月後 | シミが一時的に濃くなる(炎症後色素沈着) |
人によっては1ヶ月後にシミが濃くなることがあります。炎症後色素沈着は全員に起きるわけではなく、基本的には2週間程度でシミが薄くなったように感じることが多いです。
施術直後
施術直後はレーザーによって肌が軽く炎症を起こしているため、軽度の火傷のような状態になっています。ヒリヒリとした痛みや赤み、腫れを感じることがあります。
肌が非常に刺激を受けやすいため、クリニックから帰宅する際には紫外線になるべく当たらないようにすることが大切です。また、擦ると痛みが強くなることがあるので注意しましょう。
施術直後はダウンタイム中で最も症状を強く感じることが多いです。施術当日は自宅で安静に過ごすのがおすすめです。
施術2~3日後
2~3日経つと痛み治まってきますが、腫れや赤みは残っている場合があります。ただし、メイクなどで隠せる程度になっていることが多く、日常生活は問題なく送れることがほとんどです。
個人差がありますが、人によっては術後2~3日後に水ぶくれができます。水ぶくれやみみず腫れはすぐに治すのが難しいので、術後2~3日のダウンタイム中でもクリニックを受診するのがおすすめです。
施術10日~2週間後
施術から1週間以上が経過すると、赤みや腫れはほとんどなくなります。ただし、ダウンタイム中にできたかさぶたはまだ残っていることが多いです。
かさぶたは薄い膜になっている程度で目立たないですが、治療前よりもシミが濃く感じる場合もあります。
かさぶたは術後2週間ほどで自然に剥がれていき、剥がれたあとは治療前よりシミが薄く感じることが多いです。
施術1ヶ月後
施術1ヶ月後には、ほとんどの症状が治っていることが多いですが、まれにシミが一時的に濃くなることがあります。炎症後色素沈着は、レーザーの刺激に過剰に反応することで起きます。
施術1ヶ月経った頃にシミが濃くなったように感じたら、クリニックを受診して治療を行うようにしましょう。
ダウンタイムの症状が短いシミ取りレーザーの種類
通常のシミ取りレーザーよりダウンタイムが短くなりやすいレーザーの種類は次のとおりです。
- レーザートーニング(ピコトーニング)
- フラクショナルレーザー
- レーザーフェイシャル
レーザートーニングやフラクショナルレーザー、レーザーフェイシャルは通常のシミ取りレーザーより出力が低く、肌への刺激が少ないのが特徴です。
そのため、痛みやダウンタイムが少なくなる傾向にあります。
レーザートーニング(ピコトーニング)
レーザートーニングは低出力で肌全体にレーザーを照射することで、薄いシミやそばかすを改善していく治療です。濃くて目立つシミには向いていませんが、くすみなどの改善にも効果が期待できます。
ダウンタイムがほとんどなく、腫れやヒリヒリ感が数時間続く程度で治まることが多いです。
ピコトーニングはレーザートーニングに比べて肌への刺激が抑えられるのが特徴で、より短いダウンタイムが期待できます。
フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは薄いシミやくすみのほか、毛穴開きやニキビ跡など肌質改善も期待できます。通常のシミ取りレーザーに比べると、出力が弱いので濃いシミへの効果は期待できません。
ダウンタイムの症状は赤みや腫れで、かさぶたや炎症後色素沈着が起きることはほとんどありません。
期間は1週間でシミ取りレーザーと大きく変わりませんが、全体的な症状が軽症で済むことが多いです。
レーザーフェイシャル
レーザーフェイシャルはレーザーの光を肌全体に当てていくシミ取りレーザー治療です。肌のくすみや毛穴の黒ずみなど、シミ以外のトラブルにもアプローチできます。
ダウンタイムは2~5日間ほどで、赤みや腫れ、軽い痛みが出ることが多いです。かさぶたができることは非常に少なく、火照ったような状態が数日間出るだけで治まります。
冷却機能のついたレーザーで施術を行うため、施術中の痛みも軽減できます。
シミ取りレーザー治療後のダウンタイム中の過ごし方
ダウンタイム中の日常生活の過ごし方として、知っておくと役に立つポイントは以下の通りです。
- 洗顔やシャワーは当日から可能
- 化粧は施術後すぐにでも可能
- 仕事は基本的に休まなくて良い
- 激しい運動など汗をかく行為は避ける
- アフターケアが充実したクリニックを選ぶ
シミ取りレーザー後であっても、日常生活で行う洗顔やシャワー、化粧などは問題なく行えます。
ただし、施術部分を手で触ったり、保護テープを触ったりすると、肌にダメージが加わり、治療効果が薄まる可能性があります。
そのため、施術箇所は絶対に触れないように注意が必要です。
また、激しい運動などで汗をかくと、施術部分に汗がしみて痛みが生じる原因になります。
ダウンタイムが終わるまでは、激しい運動を控えてください。
以下で、ダウンタイム中の過ごし方について詳しく紹介します。
洗顔やシャワーは当日から可能です。
血行の促進が見込まれる入浴に関しては、クリニックや受けるレーザーの種類などによって判断が異なる可能性があるため、必ず医師の指示に従ってください。
洗顔やシャワーの際、保護テープを付けている場合は、外さずに行います。
レーザー照射した部位を強くこすると、テープが剥がれやすくなってしまう可能性があるため、肌に触れるときは必ず優しく触れるようにしてください。
テープが剥がれると、肌にダメージが加わり、傷の治りが遅くなるリスクが高まります。
そのため、特に洗顔する際は、施術箇所を刺激しないよう注意して行います。
肌に優しい成分が含まれる洗顔料を使い、よく泡立てることで肌を強くこすらないよう、優しく洗顔してください。
そして、洗顔後はすぐに化粧水や乳液などで保湿をすることが大切です。
化粧は、使用するレーザーの種類によっては、施術後すぐにでも通常通り行うことが可能です。
治療後に患部を軟膏とテープで保護する必要がある場合でも、保護テープの上からであれば化粧ができます。
使用するテープは、透明や肌の色に合ったものを選ぶと、目立ちにくいため化粧の邪魔になりにくいです。
また、レーザー治療後は肌が敏感になっています。
化粧をする際は、施術箇所をこすったり、重ね塗りしたりしないように注意してください。
そして、日焼け止めの塗布などの紫外線対策も忘れずに行ってください。
テープ保護を必要とするレーザー治療の場合は、ダウンタイムが終了するまで、肌への直接の化粧はできません。
シミ取りレーザー後であっても、仕事への影響はほとんどありません。
ただし、営業職や接客業など、お客様と対面で仕事をする場合などは注意が必要です。
治療範囲によっては見た目にわかる可能性があります。
ダウンタイム中には肌の赤みや炎症箇所を、紫外線や摩擦から保護するために、保護テープや絆創膏を貼る必要があります。
これらのテープは、気にならない場合がほとんどですが、シミの大きさや範囲によっては目立つと感じる方もいるでしょう。
こういったリスクに備え、長期連休中の時期に施術を行なっておくのも得策です。
また、屋外に長時間活動する場合、紫外線を浴び続けると、色素沈着する可能性があります。
そのため、紫外線対策として、日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
激しい運動などを行い、汗をかくと、シミ取りレーザーした箇所がしみてしまう可能性があります。
サウナなども含め、汗をかく行為は控えてください。
また、汗をかく行為で血行が促進すると、ダウンタイムが長引く可能性があります。
運動自体は、レーザー照射の翌日以降に行ってもいいとされていますが、翌日以降であっても、肌のかゆみや赤みなどの炎症がある場合は、運動しないようにしてください。
翌日以降に運動をする場合は、運動後に適切なケアが必要です。
運動後は、血行が良くなり、炎症リスクが高まるためです。
汗を放置すると、雑菌が繁殖し、施術箇所に炎症がでる可能性があります。
そのため、シャワーや洗顔を行い、汗を流しておくことが大切です。
どうしてもシャワーや洗顔ができない場合は、ハンカチやタオルなどでこまめに汗を拭いてください。
肌を清潔にした後は、乾燥を防ぐために、ボディクリームや化粧水、乳液などを活用してのケアが必要です。
ダウンタイムを短くするためには、アフターケア充実したクリニックを選ぶのがおすすめです。
アフターケアをしっかり行っているクリニックでは、軟膏や保護テープの処方を行ってくれるほか、トラブル時に無料で治療をしてくれます。
適切なアフターケアを教えてくれるクリニックを選ぶことで、ダウンタイムを長引かせずにシミ取りができます。
ダウンタイムが心配な方におすすめ!シミ取りレーザーのアフターケアが充実したクリニック

- レーザーによるトラブルにはすべて無料で対応
- 経過観察もていねいに行う
- ダウンタイムについて医師から詳しい説明を受けられる
品川美容外科ではシミ取りレーザーの全治療に無料の安全保障制度がついています。万が一施術によるトラブルが起きても、投薬や検査、治療まですべて無料で行ってくれます。
治療をして終わりではなく、シミ取りが完了するまでサポートしてもらえるので、経過観察もていねいに行うのが特徴です。
また、施術前後にもダウンタイムや副作用についての説明を詳しく受けられます。術後もすぐに帰宅するのではなく、医師からダウンタイム中の注意点を詳しく聞くことができます。
保護テープや軟膏の処方もしてもらうことができ、薬の処方代も無料です。
施術名 | 施術料金 |
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パール美白 | 初回:2,140円 2回目以降:6,390円 |
レーザートーニング | ホホのみ 初回:2,700円 2回目以降:5,190円 |
顔全体 初回:5,190円 2回目以降:8,320円 |
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コース 3回:23,760円 6回:45,360円 |
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ピコトーニング | ホホ 初回:9,790円 2回目以降:11,990円 |
全顔:16,500円 | |
首:16,500円 | |
手の甲:16,500円 | |
ピコフラクショナル | ホホ:16,500円 |
全顔:27,500円 | |
脱!シミ宣言 | 鼻と鼻下:11,990円 |
ホホ骨上~目下:15,990円 | |
Qスイッチヤグレーザー | シミ・そばかす 1回:4,320円 |
Qスイッチルビーレーザー | シミ・そばかす 1回:4,320円 |

- 術後の相談窓口あり
- 術後の保証制度や返金制度が充実
- アフターケア代はすべて施術料金に含まれる
TCB東京中央美容外科のアフターケアは、無料相談窓口が用意されているのが特徴です。アフターケア専門の相談窓口があり、土日祝日も含めて9:00~23:00まで受け付けています。
そのため、クリニックに予約する手間をかけずに、すぐにダウンタイムに関する不安を相談できます。
また、術後の保証制度や返金制度も充実しています。TCB東京中央美容外科には返金制度があり、施術に問題があった場合は迅速に対応できるクリニックです。
アフターケアにかかる料金はすべて施術料金に含まれているため、オプション費用をかけたくない方にもおすすめです。
施術名 | 施術料金 |
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ライトフェイシャル | 初回:2,040円 2回目以降:21,800円 5回コース:40,600円 |
レーザータイトニング | 初回:2,950円 2回目以降:21,800円 5回コース:76,800円 |
ピコレーザー | ライト 初回:9,800円 1回:12,850円 5回:49,900円 10回:91,660円 |
スタンダード 初回:23,200円 1回:33,200円 5回:99,900円 10回:183,400円 |
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プレミア 初回:46,400円 1回:66,300円 5回:305,600円 10回:590,800円 |
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ニップルトーニング 初回:9,900円 1回:20,400円 5回:81,500円 10回:152,800円 |
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シミ取り 1mm以下:6,600円 5mm以下:14,300円 10mm以下:20,900円 20mm以下:37,400円 30mm以下:64,900円 |
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フラクショナル 1回:19,800円 5回:89,040円 10回:158,400円 |

- モニター契約にも保証制度つき
- カウンセリングや電話相談でダウンタイムについて聞ける
- 仕上がりの不満に関しても対応可能
湘南美容クリニックでは肌トラブルはもちろん、仕上がりに不満があった場合もできる限り対応してもらえます。相談に乗ったり治療したりする際に追加料金はかかりません。
モニター契約でも保証制度がついているので、お得なプランに契約してもダウンタイム中にサポートしてくれます。
施術前にダウンタイムについて相談できるのも大きな特徴です。カウンセリング時に医師に相談できるほか、電話相談も受け付けているので施術を受ける前に不安を解消することができます。
施術名 | 施術料金 |
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レーザートーニング | 全顔 1回:8,750円 5回:40,530円 10回:77,000円 |
ホホのみ 1回:5,500円 5回:26,480円 |
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シミ取りレーザー10 | 顔1回:26,000円 ボディ1回:39,800円 |
ピコスポット | 全顔1回:63,000円 手の甲1回:67,000円 |
肘上下・背中上下 30分以内:198,000円 |
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2mm以下:2,680円 4mm以下:4,200円 6mm以下:5,980円 10mm以下:8,100円 16mm以下:13,770円 22mm以下:18,800円 30mm以下:24,000円 |
ダウンタイムの症状が軽くなる?シミ取りレーザー治療後のケア

シミ取りレーザー後に、ダウンタイムの症状を悪化させない、改善するためには、治療後のケアが重要です。
シミ取りレーザー治療後は、以下のケアを行い、ダウンタイム期間を過ごしましょう。
- 保護テープの貼付
- 軟膏や内服薬の使用
- 日焼け止めの塗布
シミ取りレーザー後の肌は、敏感になっているため、適切なケアが必要です。
特に外部からの紫外線や摩擦などを受けると、肌が乾燥したり、傷ついたりします。
場合によっては、色素沈着により新たなシミが生じる可能性もあります。
これらのリスクを少なくするためにも、シミ取りレーザー後は忘れずにケアする必要があります。
施術後に、医師から治療後のケアについて説明をよく聞き、指示通りに実践してください。
保護テープの貼付
シミ取りレーザー後の肌は乾燥しやすくなっているため、対策が必要です。
そこで有効なのが、保護テープを貼り付けることです。
保護テープは、薬局などで販売しています。
保護テープにより、乾燥や、うっかり擦ったり掻いたりして皮膚に傷が入るのを防くことができ、患部を早く治すためにも非常に大切です。
かさぶたが自然に剥がれる1週間〜2週間の間まで、テープを貼り続けます。
顔を洗ったり、入浴したりするタイミングでも、テープを貼ったままにしてください。 顔を洗う際は、洗顔料をしっかり泡立て、刺激を与えすぎないよう優しく洗います。
その後のスキンケアでも患部に刺激を与えないよう注意することが必要です。
保護テープは基本的に付けっぱなしが望ましいですが、洗顔などで自然にはがれた場合や、汚れなどで不衛生な場合は張り替えが必要です。
日焼け止めの塗布
シミ取りレーザー後の肌は敏感な状態であるため、日焼けによって紫外線を浴びると、シミ取り後であっても色素沈着する可能性があります。 また、肌へのダメージが蓄積される可能性があるため、特に紫外線対策には力を入れる必要があります。
このリスクを減らすために、外出する際は、日焼け止めを使用してください。
また、合わせてサングラスや日傘、帽子を活用することも大切です。
日焼け止めは、肌への負担が抑えられる、SPF20〜30ほどのものを使い、2~3時間おきに塗りなおすことが大切です。
飲むタイプの日焼け止めを併用利用することもおすすめです。
一般的に、秋や冬は紫外線が少ないとされているため、シミ取りレーザー施術を行う際はこの季節に行うとよいとされています。
また施術後は、できるだけ屋外にいないようスケジュールを調整することもよい方法です。
軟膏や内服薬の使用
シミ取りレーザー後の肌は乾燥しやすく、とても敏感な状態です。
そのため、外部からの刺激でダメージが加わりやすくなっています。
そこで有効なのが、軟膏や内服薬を活用することです。
軟膏は、患部の保湿や、炎症後色素沈着の程度を和らげることなどを目的としています。
そして、内服薬にはトラネキサム酸やビタミンCが含まれます。
トラネキサム酸は、シミのもとになるメラニン色素の生成を抑制し、炎症を抑える作用があります。
また、ビタミンCには、メラニンの生成を抑制しシミを防ぐ作用が期待できます。
あわせて飲む日焼け止めを取り入れるのもよいとされています。
治療後の色素沈着や、肌トラブルを防ぐためにも、軟膏や内服薬を積極的に活用することをおすすめします。
シミ取りダウンタイム中の赤みやかさぶたの隠し方
ダウンタイム中でも、日焼け止めや日傘などで紫外線対策さえ徹底すれば、基本的に外出する際も問題ありません。
とはいえ、接客など人前にでる仕事や人と会う用事がある際、施術範囲によっては、赤みやかさぶたが気になる場合があるかもしれません。その場合は、以下の方法で施術箇所を隠すことをおすすめします。
- マスクを着用する
- 目立たない絆創膏・保護テープを貼る
- コンシーラーを使う
赤みやかさぶたが目立つ場合は、患部が顔の下半分であればマスクで隠すことができます。
マスクで隠せない範囲であれば、絆創膏やコンシーラーを活用してカバーすることがおすすめです。
それぞれの方法や注意点について以下で詳しく説明します。
口元に近いかさぶたや赤みは、マスクを着用することで隠せます。
シミ取りレーザー後は、肌が敏感になっているため、ガーゼや綿素材など肌にやさしい素材のものを使用することをおすすめします。
また、マスクを着用していても、屋外にいる場合は紫外線の影響を受けるため、必ず紫外線対策が必要です。
そのため、日焼け止めは塗ってください。
ただし、マスクが肌にすれて、日焼け止めが落ちやすくなるため、定期的に塗り直す必要があります。
マスクを付ける場合でも保護テープは必要です。
マスクの刺激によって、炎症を起こさないためにも、しっかりと付けなければなりません。
また、仕事の都合や健康上の理由でマスクをつけることができない方は、これから紹介する方法を試してみましょう。
赤みやかさぶたの上に絆創膏や保護テープを貼る際は、透明タイプのものや、自分の肌の色にあったものを使用することをおすすめします。
絆創膏や保護テープを貼っても、患部の炎症・かさぶたが透けて見えることがありますが、その上からコンシーラーを塗れば、あまり治療箇所を目立たせることなく過ごせます。
また、素肌に近い見た目の、シミ治療用シールも販売されているため、自分に合ったものを探してみるのがおすすめです。
広い範囲を隠したい場合は、ファンデーションも併用すると、より効果的です。
絆創膏や保護テープは、水や摩擦によって取れてしまうこともあるため、注意が必要です。
もし外れた場合は、すぐに清潔なものを付け直して患部を保護してください。
コンシーラーをうまく使うことで、大きすぎないシミであれば、治療後の赤みやかさぶたを目立たなくできます。
コンシーラーを塗る際は、患部に直接塗らずに必ず保護テープの上から行います。
おすすめは、透明なテープとコンシーラーを併用することです。
コンシーラーは、肌なじみがよく、化粧もちに優れ、綺麗な仕上がりが続く紫外線吸収剤フリーのものを使用するとよいです。
コンシーラーを塗る際は、複数の色味を重ねることでより目立たなくできます。
自身にあった色味、方法を探してみることがおすすめです。
また、レーザー治療直後のメイクについては、必ず医師への確認が必要です。
シミ取りレーザーダウンタイムの症状や経過に関するよくある質問
シミ取りレーザーのダウンタイムに関するよくある質問をまとめました。今後、シミ取りレーザーを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
数年後にシミが再発することはあります。主な要因は以下2つです。
・色素沈着する
・肝斑が悪化する
色素沈着は、一時的に起こる可能性があります。
しかし、ハイドロキノンなどの外用薬を塗布することで、多くの場合3ヶ月〜6ヶ月程度で症状がやわらぎます。
また、肝斑が生じる可能性もあります。
肝斑とは、あごや両頬、鼻の下に生じる薄茶色の色素班のことです。主に30代〜50代の女性に多く見られます。
対策としては、以下の通りです。
・紫外線対策する
・ストレスをためこまない
・外用薬や内服薬を活用する
・レーザー治療する
クリニックの医師に相談の上、自分に合った対策をとることが大切です。
シミ取り後のテープは、0日~2週1間ほどは貼ることが望ましいです。
患部の回復状況をみて外すタイミングを伺います。
テープを貼っている期間は、お風呂や洗顔時も含めテープを外さずに生活をしてください。テープを早くとりすぎると、色素沈着が起こる可能性があるので注意が必要です。
レーザー治療後は、肌が非常に敏感な状態なため、当日の入浴は控えたほうがいいです。
シャワーは通常通り浴びることが可能ですが、保護テープを貼っている場合は、テープがはがれて患部に直接水がかかることのないよう気を付ける必要があります。
照射後数日は過度な飲酒は控えてください。
血行が促進され、痛みやかゆみなどの炎症がでるリスクが高まるためです。
また、アルコールには利尿作用があり体内の水分量を減少させます。
肌の乾燥へもつながるため、レーザー治療後の乾燥しやすい肌には特に悪影響となる可能性があります。
シミ治療では、紫外線が大敵です。
そのため、年間で紫外線量の減る11月から2月頃までに行うのがおすすめです。
シミ取りを行う際は、紫外線量の多い夏の時期は避けるほうが無難です。
やむを得ず夏にシミ取りを行う場合は、紫外線対策を徹底してください。